がん「光免疫療法」、国内10カ所で治験開始へ 米製薬ベンチャー

 茂原市の保険代理店:なっとく!ほけん相談です。今日のニュースは、がんの光免疫療法のニュースです。

 近赤外光を使ってがんを治療する「光免疫療法」について、米製薬ベンチャー「楽天アスピリアン」が17日、日米欧など約10カ国で実用化に向けた国際共同治験を始めると発表した。国内では全国の医療機関10カ所程度で、再発頭頸(けい)部がん患者を対象に実施される。
 同療法は、米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員が開発した。がん細胞表面のたんぱく質に結びつく「抗体」に、近赤外光を当てると反応する化学物質を取り付けた薬剤を注射。続いて患部に近赤外光を当てると1分程度でがん細胞の細胞膜が傷つけられ死滅する。
 近赤外光は人体に無害で、がん細胞だけ狙って攻撃できるため副作用が少ない。米国で実施した安全性を確認する最初の治験では、従来の抗がん剤などと比べ同等以上の効果があり、従来の治療では治らない進行がん患者の注目を集めている。
 新薬の承認は各国機関が担うが、治験を迅速に進めるため、世界中の患者を対象に、統一の計画で実施する国際共同治験が広がっている。今回もその手法を使い、日本、米国、欧州、アジアの75医療機関で、従来の治療で効果がなかった頭頸部がん患者計275人(日本は100人程度)を募集することになった。一部の患者は従来の抗がん剤治療などを受け、光免疫療法との効果の違いを調べる。
 同社は結果を踏まえ、承認申請する方針。国内では、各医療機関の倫理委員会などの審査を経て年内にも患者募集が始まる。

12月18日付 毎日新聞より抜粋



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